株式会社KIGAI

【令和6年度ICTスタートアップリーグ採択事例】株式会社 Blocq, Inc.様の挑戦ストーリー

実績

令和6年度のICTスタートアップリーグに見事採択された、株式会社 Blocq, Inc.代表取締役の杉浦様に、起業背景や事業内容、補助金を活用したきっかけや、今後の挑戦について詳しくインタビューさせて頂きました。

株式会社 Blocq, Inc.の事業内容について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:弊社、株式会社 Blocq, Inc. は、量子暗号技術を用いたサイバーセキュリティサービスの開発を行っています。

杉浦様:特に、量子コンピュータが普及する未来に向けて、現行の暗号技術では防ぎきれないサイバー攻撃に対抗するための技術開発に注力しています。具体的には、量子ブロックチェーンを中心とした量子耐性分散型金融システムの構築を進めています。これにより、量子コンピュータによるハッキングが可能になったとしても、安心して使用できるブロックチェーンネットワークを提供することができます。

杉浦様:もちろん、このサービス提供は日本国内にとどまらず、世界中のユーザーに対して量子耐性を持ったセキュリティシステムを提供していくべきだと考えています。

杉浦様の経歴について、簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか?

杉浦様:私は、東京大学理学部物理学科を卒業し、同大学大学院理学系研究科物理学専攻で修士課程と博士課程を修了しました。

杉浦様:その後、日本学術振興会特別研究員として東京大学やハーバード大学で研究を行った後、NTT Research, Inc. でMITとの共同研究プロジェクトに参加し量子コンピュータの研究に従事し、約13年間量子コンピュータの研究に携わった後、 2023 年 10 月に株式会社 Blocq, Inc. を創業しました。

貴社の経営理念(ミッション・ビジョン)について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:株式会社 Blocq, Inc. の経営理念は、「最高のセキュリティを量子コンピュータとともに作る」です。

杉浦様:量子コンピュータ自体、現時点で完全な実用化に至っていない状態ですが、技術的発展に伴い実用化の目途が立ち始めています。

杉浦様:量子コンピュータが実用化フェーズに入ると、量子コンピュータを悪用したハッキングリスクが発生するため、そういったリスクに対応するためにも、量子コンピュータの技術を使いハッキング対策をすることが重要だと考えています。

杉浦様:そこで、量子コンピュータによるハッキング耐性のある暗号(量子暗号)を活用した、セキュリティ対策技術の開発・サービス提供が社会全体で必要で、それが「最高のセキュリティを量子コンピュータとともに作る」であると考えています。

杉浦様:量子コンピュータ技術の実用化と商用化を通じて、日本のみならず世界中のユーザーに対してもセキュリティ技術提供を行い、社会全体に貢献することを目指しています。

貴社の創業当時の経緯や思いについて教えていただけますでしょうか?

杉浦様:大きな社会貢献がしたいという思いがあり、研究者を志し、量子コンピュータの研究者として13年間活動してきました。研究分野の最前線にいる中で、いずれ到来する量子コンピュータ社会に対する解像度が上がり、将来発生するであろう社会課題が見えてきており、特に量子コンピュータを悪用したハッキングなど、社会的な影響が非常に大きいリスクへの対処を急ぐべきだと考えています。

杉浦様:また、量子コンピュータ領域では、研究分野での課題は概ね解決されつつあり、今後どう実用化・商用化するかという部分に、ボトルネックが集中しつつあるという状況でした。

杉浦様:研究者としての経験を踏まえ、量子コンピュータのユースケースが少ない現状に対し、技術の可能性を感じていましたし、来たるリスクに対処することがより大きな社会貢献に繋ると考えていたので、量子コンピュータの実用化という最先端領域の先陣を切って、リードしていきたいと考え創業に至りました。

補助金を知ったきっかけについて教えていただけますでしょうか?

杉浦様:補助金については、創業当初からずっと探していました。
資本政策として、創業初期の安易な株式希薄化は避けたいと考えていたので、補助金という資金調達方法が、今の事業フェーズに非常に合っていると思い、魅力に感じていました。

杉浦様:また、インターネットで検索したり、スタートアップコミュニティ等での紹介や、創業者の会などの繋りで本補助金を知りました。

補助金を活用しようと思った一番の理由について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:補助金を活用しようと思った一番の理由は、株式を放出せずに資金を調達できる点に非常に魅力を感じたからです。

杉浦様:私たちのようなスタートアップにとって、早い段階で株式を放出し外部資本を入れることは、将来的に経営の柔軟性を損なうリスクがあります。そのため、創業初期の安易な株式希薄化を避けつつ、必要な資金を確保できる手段として、補助金は非常に有効だと考えていました。

補助金活用検討時の貴社の状況について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:補助金の活用を検討し始めた頃、弊社は創業して間もない段階でちょうどプレシード調達が終わったばかりで、調達資金の入金もこれからで直近の運転資金は自己資金で賄う必要があるような状態でした。

杉浦様:事業の初期段階における開発や、事業運営には多くの資金が必要でしたが、先程も話した通り、株式希薄化を避けつつ資金を調達する方法として補助金を探していました。
ただし、補助金申請手続きは非常に手間がかかると想定していたので、その手間に採択額が見合うかという観点で、500万円以下の補助金は最初から申請しないと決めていました。

補助金活用に向けて不安・心配だったことについて教えていただけますでしょうか?

杉浦様:まず一つ目は、補助金申請のプロセス自体が非常に手間と時間がかかることです。申請様式や必要情報が補助金ごとに異なるため、書類作成や必要書類の準備にかなりの労力を要しました。特に、当時は時間に余裕も無かったため、申請締切に間に合うよう準備ができるのかとても不安でした。

杉浦様:二つ目は、補助金の申請が通るか分からないという点です。補助金申請には時間と自分のリソースを投入する必要があると考えていたので、もし採択されなかった場合、その労力が無駄になることに不安を覚えていました。

杉浦様:特に、私たちのようなスタートアップにとっては、資金調達の遅れが事業の進行に大きな影響を与えるため、資金調達成否というものはかなり不安材料ではありました。

補助金採択直後のお気持ちを教えていただけますでしょうか?

杉浦様:まず大きな安堵感を覚えました。申請プロセスには多くの時間と労力を費やしていたため、その努力が報われたことに非常に喜びを感じました。
申請時の面接で好感触を得てはいたものの、正式に採択されたと聞いたときは、やっと肩の荷が下りたという気持ちでした。

杉浦様:補助金の採択により、今年度の資金計画が安定したので、私自身のリソースも資金調達から事業開発に集中できるようになり、非常に嬉しいです。

杉浦様:また、社内のメンバーも非常に喜んでいました。資金調達に成功することで、これからの事業展開に向けて非常に前向きな雰囲気が出来あがったと感じています。

株式会社KIGAI社へ依頼した理由や、感想、魅力について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:株式会社KIGAI社に依頼した理由は、代表の宮田さんと実際にお話しをして、丁寧な説明と実績ある方法論に納得感と安心感を覚えたためです。

杉浦様:特に、申請資料の作成や事前分析を踏まえた申請方針の質の高さにはとても助けていただきました。

杉浦様:また、今回狙っていた補助金申請のスケジュールがタイトだったにもかかわらず、迅速かつ正確に対応していただいた点も非常に良かったと思っています。

補助金採択後の変化について教えていただけますでしょうか?

杉浦様:今回採択された補助金を活用することで、私たちの事業を一層加速させることができると確信しています。特に、量子耐性を持ったブロックチェーン技術の開発に注力し、量子コンピュータによる脅威に対抗できるセキュリティソリューションを実現したいと考えています。

杉浦様:海外展開を見据えているため、、国際的な視点を持つ優秀な人材を採用し、チームの強化を図り、技術開発のスピードと品質を向上させ、国際競争力を高めていきたいと考えています。

新しい挑戦をされる企業に向けて、メッセージをお願いします

杉浦様:新しい挑戦をされる企業の皆様へ、まずは一歩を踏み出す勇気を持っていただきたいと思います。

杉浦様:失敗するリスクが気になるとは思いますが、失敗時のリスクもある程度はコントロール可能なのと、失敗した経験を基に新しい挑戦やキャリアパスに繋ることがあると考えているので、ぜひ失敗を恐れずチャレンジをして頂けたらと思います。

インタビューを終えて

このインタビューが、新しい挑戦を考えている多くの中小企業のみなさまにとって、勇気を与えるものであれば幸いです。

株式会社 Blocq, Inc. 様の更なる飛躍を期待しつつ、杉浦 祥様とそのチームの皆さんに心からのエールを送ります。

私たちも引き続き、企業の成長と成功をサポートするために、全力で取り組んでまいります。今回の記事を通じて、少しでも多くの方々に勇気を届けられれば幸いです。

これからも、読者の皆さんに有益な情報を提供し続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社 Blocq, Inc.様について様について

会社名:株式会社 Blocq, Inc.
代表取締役:杉浦 祥 Sho Sugiura, Ph.D.
所在地:〒105-6416 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
設立:2023年10月
会社HP:https://www.blocqinc.com

杉浦様の受賞歴:
・第 17 回 アジア太平洋数学オリンピック 銅賞, 2005 年 3 月
・第 8 回 日本物理学会 若手奨励賞
・平成 26 年度 理学系研究科研究奨励賞
・第 5 回 日本学術振興会 育志賞
・StatPhys27 Best Poster Award

株式会社KIGAIについて

中小企業が新しい挑戦をするためにはまず資金の工面から取り組む必要があります。
株式会社KIGAIでは、新規事業を実現するにあたり必要となる資金調達を補助金獲得に特化してご支援することで、中小企業のみなさまの夢を応援しています。

補助金に関して気になることや、お悩みがあれば気軽にご相談ください。

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